春は進学・就職の季節です。
進学や就職を機に、新しい土地での生活をはじめる人も多いのではないでしょうか。はじめて不動産選びをする人も少なくないことでしょう。
さて、知らない土地での不動産選びはある意味でギャンブルです。良い物件を選び取るかも知れませんし、危険な物件を取ってしまうこともあるかも知れません。…そして、ハズレ物件を引いた場合は極めて悲惨です。
しかし、どんな土地がヤバいかを知っておけば、ハズレ物件を引く確率も低くなります。
そこで、ここではヤバい土地に焦点を当てて解説しましょう。
ヤバい土地は少なくない

ヤバい土地と聞くと法的な問題のある土地を思い出すかも知れません。
良い例が再建築不可の物件で、現状で建っている家屋を取り壊すとその後は建物を建ててはいけない物件です。
しかし、ヤバい土地は再建築不可物件だけではありません。法律的には問題が無かったとしても、実際の生活を考えるならば、ヤバい土地がゴロゴロあるのです。
さて、ヤバい土地にはいくつかのパターンがありますが、基本的には「環境面」で問題を抱える土地か、「心理面」で問題を抱える土地の2つです。
それでは、具体的にはどのような土地があるのでしょうか。
環境的にヤバい土地

それでは、最初に環境的にヤバい土地を挙げてみましょう。
快適な生活は快適な土地があって成立するものです。そのため、最初の土地選びの段階で失敗してしまうと、後々まで後悔する羽目を見てしまいます。ヤバい環境の土地を知っておくことは失敗回避の上で大切なのです。
騒音・振動のひどい土地
騒音や振動のひどい土地は良い居住空間にはなりません。
窓を閉めても響いてくる騒音や、家が揺れるのではないかとも思える振動は非常に不快です。特に、休日や夜間においてもひっきりなしに音や振動が来るのであれば、休むこともできないでしょう。
さて、このような土地の具体例としては、鉄道や幹線道路の付近が挙げられます。駅やバス停が近い物件は便利に思えるかも知れませんが、音や振動が問題になるケースがあるので注意が必要です。
悪臭のする土地
悪臭のする土地もいただけません。仮に、それほど強いニオイでなかったとしても、不快です。
しかも、悪臭は時間帯や風向きによっても状態が変わるので、ちょっと現地を見ただけでは分からない場合もあります。
悪臭のする土地は近所に下水処理場がある土地が良い例です。地図を確認して見つけたならば、現地を注意して調べましょう。
ちなみに、焼き鳥屋、うなぎ屋などは香ばしい香りがする…と思えるかも知れませんが、毎日嗅ぎ続けると悪臭に思えて来るかも知れません。
夜間も明るすぎる土地
夜間に明るい土地は安全で良いようにも思えます。
確かに明るい土地での犯罪発生率は低いことでしょう。
しかし、夏場など夜間に明るすぎるとセミが夜間まで鳴き続けることがあるので、非常にやかましくなります。
特に、都市部の緑地帯などは注意が必要です。
心理的にヤバい土地

「ヤバい!」と感じる原因はいくつもあると思います。危険な場合、不快な場合、いろいろあることでしょう。
さて、土地の場合には危険・不快といった状態だけでなく「なんとなく気持ち悪い」と感じる場合があるのではないでしょうか。…いわゆる「心理面」での気持ち悪さです。
ここでは、心理面でヤバい土地を挙げてみましょう。
孤独死のあった場所
孤独死のあった場所もイヤなものです。
さて、今は孤独死が珍しくなくなったためか、ニュースにさえ出なくなりました。
そして、孤独死に関しては事故物件とは扱われないこともあります。
しかし、孤独死物件に嫌悪感を覚える人は多いことでしょう。よく確認しなければ分かりません。
自殺のあった場所
自殺のあった場所もヤバいと言えるでしょう。
人にもよるでしょうが、「気持ち悪い」という心理よりも「怖い」と思う人もいるのではないでしょうか。
ところで、自殺においても何通りの種類もあり、人の心理に与えるインパクトが違うと思います。
例えば、首吊り自殺と焼身自殺では受ける印象が違うことでしょう。
また、一家心中のような複数人の自殺があった物件も怖いことと思います。
なお、自殺があって発見まで時間が経ってしまうと、死臭が染みついてしまうかも知れません。いずれにしてもヤバいです。
殺人事件のあった場所
殺人事件のあった場所もヤバいです。
ケースにもよりますが、殺人事件には証拠隠滅のために被害者の死体をバラバラにしてしまう場合もあります。
そうなると壁や床などに血痕が付着しているかも知れません。
もはやホラー映画…と思える物件の可能性もあり、極めてヤバいです。
こんな土地もヤバい

ヤバい土地はさまざまですが、一見すると環境的には問題なく、心理的にも問題ない…とされ得る場所もあります。いわゆるグレーゾーンの土地ですが、結構ヤバい土地が意外に多くあります。
ここでは、グレーゾーンと思えるヤバい土地を挙げてみましょう。
カルト宗教のアジトの周辺
日本では宗教の自由が認められていて、仮にヤバい宗教であったとしても事件でも起こさない限り取り締まりの対象にはならないことでしょう。
しかし、実際には布教活動と称して家々をまわる宗教は実在します。また、高額の物品を販売する宗教もあります。
…このような土地は、やはりヤバいのではないでしょうか。
ちなみに、このような場所は地図にも載らないので分かりにくいです。怖いです。
反社会勢力のアジトの近く
いわゆる「反社会勢力」のアジトの近くもヤバいでしょう。
例えば、特殊詐欺の犯行拠点のような場所など。あるいは危険な思想団体のアジトの近隣もヤバいです。
政治色の強すぎる場所
地域によっては政治色の強すぎるケースがあります。
家の壁には政党ポスターがやたらと貼っていたり、選挙の季節になると、やたらと一定の候補者を薦めて来たり…何とも言えない圧迫感を感じるかも知れません。ヤバい場所と言えるでしょう。
ヤバい土地に行かないためにすること

このようにヤバい土地はいくつものケースがあります。
では、ヤバい土地に行かないためには、どのようにすれば良いのでしょうか。
地図の確認
最初に行うべきなのが「地図の確認」です。
地図を見れば一応の周辺の施設が分かります。下水処理場の有無や鉄道や幹線道路がどのように走っているかなど、手掛かりになる情報は多いです。
ただし、地図からは土地の高低差は読み取りにくいです。
実際に自分で行ってみる
次に行うべきなのが「実際に自分で行ってみること」です。
騒音や振動などは鉄道や幹線道路の位置から読み取り得ますが、どれくらいのレベルかは行ってみないと分かりません。
また、実際に行ってみれば、他にも気が付くこともあるでしょう。
いずれにしても、自分の目で確認することは大切です。実際に行ってチェックしましょう。
探偵を使うことも視野に入れる
実際に現地に行ったとしても分からいこともあることでしょう。
例えば、土地の政治色などは少し見ただけでは分からないです。また、カルト宗教に関しても、現地を少し見ただけでは簡単には見破れません。
そこで考えられるのが探偵の起用です。探偵は土地を様々な角度から調べてくれます。費用は確かに掛かりますが、その土地に住み続けるのであれば、検討の余地はあるでしょう。
まとめ

ヤバい土地について取り上げました。
「こんな土地もヤバいのか…」と気付いた人も少なくないと思います。
また、これから引越す人の中には、改めて土地を調べようと思った人もいるかも知れません。
いずれにせよ、不動産契約は慎重であるべきです。引越す際には、その土地を良く調べて決めましょう。
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